岩城徹底サポート！もう迷わない薬剤師のスキルアップの極意☆

患者さんの病気の治療や健康のため「かかりつけ薬局」の重要性が問われています。かかりつけ薬局や薬剤師を確保することで薬による治療を全面的にサポートしてもらえるのです。将来的に一人につき一つのかかりつけ薬局がつく将来もあるかもしれません。

複数の調剤薬局ではなく一つに絞る

通常、医療機関を受診したら近くにある調剤薬局で薬を受け取ることがほとんどです。複数の医療機関であっても目の前の薬局で受け取る傾向にあります。しかし、必ずしも目の前の医療機関で受け取る必要性はありません。

厚生労働省は薬による適切な治療を行うために「かかりつけ薬局」の必要性を掲げています。一つの薬局で情報を一元化することにより、患者さんの症状を把握する人がいるのがポイントになります。患者さんがこれまでに利用した薬や相談内容をきちんと記録していきます。

これをもとに薬の調剤をするので、いわばお薬のパートナーができるということになります。複数の薬を服用している方は重複や飲み合わせをチェックし、安全に飲めるようサポートします。医師に聞きそびれたことや相談しにくい悩みも気軽に相談できるのもメリットです。かかりつけ薬局を考えてみてはどうでしょうか。

1回申し込めば長期的にサポートしてもらえる

かかりつけ薬局を希望する方はまずは自分で選ぶ必要があります。書類に必要事項を記入し、同意書を交わすことで利用開始することができます。複数人の指名は行えないので一つの薬局でひとりまでとなります。利用料は通常時と変わりませんが、調剤報酬点数表が「かかりつけ薬剤師指導料」に置き換わります。

医療保険3割負担の方は数十円程度の費用負担になります。通常の来局だけでなく、夜間や休日でも相談できるよう直通の電話もあります。追加料金なしでいつでも相談できるので、気になる方は相談してみましょう。

在宅医療からちょっとした相談まで行える

薬は相性があるので飲み合わせで強め合ったり弱めあったりします。飲み合わせによる悪影響を防いだり、複数の薬局から同じ薬が出ることを防ぐことができます。特に高齢で病気を抱えている患者さんはいつ症状が起きるかがわかりません。

些細なことによる悩みや疑問もわいてくるでしょう。夜間・休日でも対応できる直通電話なら時間を気にせず相談できる良い窓口になります。外出が難しい方に向けてご自宅に訪問してもらうこともできます。患者さんに調剤した薬を管理し、本人やご家族に服薬指導を行います。

かかりつけ薬剤師があれば医療チームの全面サポートを受けられます。生活していく上で様々な人からのフォローを受けられるということです。ただ薬の説明を受けるだけでなく、患者さんの様子をその都度かかりつけ医に報告し治療を考えていきます。訪問介護を一緒に利用しているなら、看護師とも情報共有をして適切に薬の習慣づけを行っていきます。ヘルパーやケアマネージャーなど様々な人との連携をとることになるでしょう。本人やご家族の方は処方箋以外にも市販薬（OTC医薬品）選びのアドバイスを受けることも可能です。薬の服用歴を把握しているので市販薬でも遠慮なく相談してみてください。