2023年02月08日

最短ルートの薬剤師資格取得の際の壁について

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薬剤師になる為には所定の養成機関で知識や技術を学び、国家試験に合格する必要があります。その課程には様々な壁が存在しているので、目指す際には事前に情報を取得し対策と努力が継続して重要となります。それぞれの壁についてみていきましょう。

そもそもこの資格の仕事はどんなものなのか

法律に基づき薬剤の調剤や管理をする専門家です。他に患者に対して薬の説明などの服薬指導も大切な業務です。この資格は国家資格であり、取得していないと行えない業務も多々ありますので、様々な業界から就職ニーズが高い人気資格です。

取得後の就職先として病院や診療所、そして調剤薬局が大半を占めていますが、後に多くの方が転職を行う傾向にあります。ニーズが高いので転職が非常にしやすいのも魅力です。基本となる調剤や管理など重要な仕事であり、現場経験を積む意味でまずは病院などに就職しています。

その後ドラッグストアや製薬会社など望む待遇や業務の業界へ移っていきます。待遇は働く場所によりことなるのですが、病院等よりも製薬会社などの方が良い事もあり転職者が非常に多い資格です。医療の現場などで欠かせない存在であり、ニーズもやりがいも待遇もよい人気な仕事です。

なるためにはまずは大学に入学する事が最初の難関

この資格は国家資格であり、薬学部などがある大学に入学し卒業しないと国家試験受験資格が得られません。この大学への入学において希望通り入学する事が難関です。その背景には学費の問題があり、国立と私立の学費差が一般の学部よりも非常にある事が要因です。

6年制と一般より2年長く、さらに専門的な資格を目指すので実習費なども上乗せされます。こうした背景から国立大学を目指す学生が多く、倍率は15倍以上の所も多くあります。国立をまず第1希望とする学生は多いので、合格を勝ち取るためのライバルも多いので相応の努力と対策が必須となります。

ちなみに学費ですが、私立は6年間で1300万円程で国立は500万円程が相場となっています。

入学後も進級は簡単でなく気が抜けない

大学の目的は学士の取得もあるので、薬剤師になる為のカリキュラム以外に一般教養も多く学びます。学士取得のカリキュラムと資格取得の為のカリキュラムが同時並行なので、入学してからの学習量も非常に多いのが特徴です。

一般の大学は入学は相応の難易度で、その後の卒業までは簡単です。しかし薬系大学は1学年ごとの進級も気が抜けず、6年間で1度も留年せず卒業できるのは私立も国立も合わせた平均で7割ほどです。

3割ほどが1度は留年を経験しますし退学する学生もいます。国家試験を受ける6年制時には、試験対策と卒業論文作成を並行して行います。国家試験の合格率は学校により差はありますが、新卒合格率は8割以上です。

この様に入学してから資格取得まで勉強づくしの6年間となっています。